当院では、できる限り多くの患者様のお悩みに対応できるよう努めておりますが、以下の疾患・状態については、適切な診療体制を確保するため、対応が難しい場合があります。
- 摂食障害(BMI15以下の方)
理由:
• 身体的リスクが高いため、入院管理が可能な医療機関での治療が必要になる場合があります。
• BMI15以下では、重度の栄養失調による合併症(低血圧、低血糖、電解質異常など)が発生しやすいため、身体の専門的な管理が不可欠です。
• 体重や栄養状態が一定以上回復した後、外来での精神療法やカウンセリングを並行する形での治療が推奨されます。
▶ 入院治療が可能な専門機関での対応をおすすめします。
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- 認知症
理由:
• 認知症の患者様は、専門的なケアや24時間体制でのサポートが求められます。当院ではそのようなサポート体制を整えていないため、対応が困難です。専門の施設での治療をお願いしています。
• 夜間・緊急対応が必要なケース(徘徊、重度の混乱、興奮状態など)に対し、当院では24時間の対応ができません。
• ご本人だけでなく、ご家族へのケアや介護サービスとの連携が必要となるため、認知症専門医療機関や地域包括支援センターとの連携が推奨されます。
▶ 認知症専門外来や精神科病院での診療をおすすめします。
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- 高校生以下の患者様
理由:
• 当院は15歳以上の患者様を対象としており、中学生以下の方への対応が難しいためです。
• 児童・思春期精神医学の専門的な診療が必要な場合があり、成長発達に合わせた支援を提供できる専門機関での診療が適切です。
• 保護者との関わりや学校との連携など、小児・思春期の治療では特有のサポートが求められるため、小児専門の精神科クリニックや病院の受診をお勧めします。
▶ 児童精神科専門の医療機関への受診をご検討ください。
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適切な治療を受けていただくために、これらの疾患については、他の医療機関での受診をお願い申し上げます。